先週末、旅行に行った際の話である。









私と嫁は2時間ほどホテルで別行動をした。









嫁はエステへ、私はホテル内をぶらついて2時間後にロビーで待ち合わせることとした。









嫁と別行動をして一時間ほどたった頃、さすがに手持ち無沙汰になり一旦私は部屋に戻ることとした。









部屋でネットサーフィンでもしてのんびりと過ごそうとしたその刹那、テーブルの上に嫁の日記が包み隠さず置いてあるのにふと気付いた。








嫁は私の携帯をくまなくチェックし、SNSも調べ尽くすが、私は人の持ち物をあさる趣味など無い。








夫婦と言えどもプライベートはあってしかるべきだ。








しかし今回ばかりはどうしても気になった。。









嫁はここ最近しきりに、









「貴様が私にDVしてるんだ!貴様が加害者だからな!」









と何か既成事実を作らんとばかりに私に投げかけてくる。








何か嫌な予感がしたからである。









私は2分ほど悩みに悩んだが、嫁の日記に手をかけ、パラパラとここ最近の内容を見てしまった。









そこにはある程度予想してたことであるが、衝撃的な内容があった。









「夫のDVに悩まされている、こいつ(私の事)マジ許せない。」









「日本に一時帰国中に心療内科に行って夫からのDVを相談したら、弁護士に相談してみたらと意見をもらった」









「(嫁の)親に夫の暴力を相談した。別れてしまえばいいと言われた」










「あいつ(私の事)、マジやることがセコい。あいつと一緒になってしまったことを後悔している」







なんだこれは???








一瞬私が書いた日記かと目を疑ったが、紛れもなく嫁が書いたものである。









嫁の頭の中ではやはり私をDV夫に仕立て上げ、自分が私にしでかしてきた出来事などまるで無かったかのように何ひとつ書かれていなかった。








こんなか弱い私がDVをしたなんて言うのならば、世間の4割方くらいの強い男性は嫁にとっては皆殺人犯くらいの扱いになってしまうのだろう。









嫁のやりたい事は私には手に取るように見える。








私はこれまで2年間、死ぬほどGoogleや書籍でモラハラ妻の特徴を調べてきた。









モラハラ知識に関しては日本の権威である自信が私にはある。









だから何だ、何にも使えない知識ではないか、と思うが









話を戻すと、モラハラ気質の人は「なんの悪気も無くでっち上げを行う」という特徴が見られる、とあった。









嫁は別れる際に備えて私がいかに悪い事をしてるかを書き、それを証拠として使うつもりなのではないかと私は思う。









確かに過去5度ほど、この私が嫁に本気でキレたことはあった。









しかし、理不尽にキレた訳ではない。









嫁に何時間も大声で攻め続けられ、私の頭がおかしくなりそうになり怒ってしまっただけである。









この行為が嫁の中でDV3級認定されているのであろう。









ストレス耐性の強い私以外の一般成人男性なら、我が家の嫁に攻められて10分もしたら根を上げ、頰を引っ叩いていると思うが私は耐えに耐え続けてきた。









嫁に詰められて、彼女が私に猛進してきたので「やめてくれ!」と嫁の手を止めた事もあるが、これも多分DV2級認定されているのだろう。








嫁から逃げ回っている際に不意に嫁の足を踏んでしまった事もDV1級認定されているのであろう。








会社の唯一信頼できる先輩に我が家の出来事を包み隠さず相談した際、彼が








「そんなことされたら俺ならマジギレする。君は優しすぎる。机とか振りかざして嫁をビビらせないとダメだ」








と言われ、意を決して嫁に机を振りかざした事もある。もちろん嫁にはぶつけてないが。









この行為は嫁の中では無期懲役くらいのDV認定されているのだろう。










かたや私は、私名義のネットバンクのログインパスワードを嫁に勝手に変更され、私のメールアドレスから私の母親や親族に私名義で誹謗のメールを送られ、嫁に何十回と土下座を強要され、私の前妻との間の子供への養育費支払いは止められ、その他モラハラの百貨店の様な酷い事をこの3年間、たくさんやられてきた。









モラハラの百科事典がこの世に存在するならば、我が家の出来事だけで500ページは埋め尽くされるであろう。








この日記を見てしまい、私は更に「嫁と早く別れたい」という気持ちが強くなった。








しかし同時に、間も無く始まるであろう嫁との離婚戦争で嫁が何をしでかしてくるかわからないという未知の恐怖を感じた。








ここ数日、離婚に向けて弁護士とのやり取りで進展があった。









過去を振り返っても仕方ない。









これからの明るい未来のためにも、明日だけを向いて私は今日もここ異国の地で生き延びている。








合掌